asahi.com（朝日新聞社）：ポト派元最高幹部ら４人起訴 カンボジア全土の犯罪対象 - 国際

【バンコク＝山本大輔】１９７０年代のカンボジアで自国民の虐殺に関与したとされるポル・ポト政権の元幹部らを裁くプノンペンの特別法廷は１６日、政権ナンバー２だったヌオン・チア元人民代表議会議長（８４）ら、生存する元幹部では最も高い地位にあった４人を大量虐殺や人道に対する罪などで起訴した。 元議長のほかに起訴されたのは、イエン・サリ元副首相（８４）とキュー・サムファン元幹部会議長（７９）、元副首相の妻イエン・チリト元社会問題相（７８）。元社会問題相以外の３人は政権トップだったポル・ポト元首相（９８年死去）に続く最高幹部で、いずれも２００７年に同法廷が拘束した。 同法廷では７月、プノンペンにあった政治犯収容所での犯罪を問われたカン・ケク・イウ元収容所長（６７）に実刑判決が言い渡されているが、今回起訴された４人は、約１７０万人が犠牲になったとされるカンボジア全土での国家犯罪が訴追対象の初めての裁