asahi.com（朝日新聞社）：スー・チーさん、上下両院補欠選挙に出馬表明 - 国際

印刷 ミャンマー（ビルマ）の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん（６６）が３０日、来年に予定されている上下両院の補欠選挙に立候補する意向を正式に表明した。米シンクタンク主催のビデオ会見で、朝日新聞の質問に答えた。 ミャンマーでワシントンからの質問を受けたスー・チーさんは、選挙について「はい、立候補します」と述べた。さらに、国会議員の立場から、法による統治を徹底し、軍の政治への関与を規定している現行憲法の改正に尽力する方針を示した。 スー・チーさんが率いる国民民主連盟（ＮＬＤ）を含む全政治勢力の政治参加は、米国などが経済制裁解除の条件に挙げている。スー・チーさんは制裁について、全政治犯の釈放や少数民族に対する弾圧の停止といった条件が整うまで継続するべきだとの考えを示した。日本に経済振興への支援を求めるとともに、中国との友好関係を維持したい考えも示した。（ワシントン＝望月洋嗣）