asahi.com（朝日新聞社）：元不動産ブローカーの死刑囚病死 ９６年の福岡連続殺人 - 社会

福岡拘置所は１４日、福岡県庄内町（現・飯塚市）で１９９６年、不動産業者ら２人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪で死刑が確定し収容中だった元不動産ブローカー、手柴勝敏死刑囚（６６）が病死した、と発表した。 手柴死刑囚は３月以降、転移性骨腫瘍（しゅよう）や前立腺がんなどと診断され、治療中だった。１４日午前７時２０分の起床時に拘置所職員の呼びかけに反応せず、布団に寝たままの状態だったため確認したところ、意識がなく呼吸もしていなかったという。搬送された病院で死亡が確認された。死因は小脳出血だった。 最高裁判決などによると、手柴死刑囚はもう１人の男と共謀して９６年６月、不動産業の男性を殺害し、遺体を地中に埋めた。同年１１月には建設会社社長を殺害し、現金９００万円を奪うなどした。一審・福岡地裁は共謀の男に死刑、手柴死刑囚に無期懲役を言い渡したが、二審・福岡高裁は２人に死刑判決を出し、最高裁も２人