asahi.com（朝日新聞社）：２カ月半遅れの卒業式 福島出身者「晴れ姿見せられた」 - 社会

約２カ月半遅れの卒業式で、記念写真を撮る「卒業生」たち＝２９日午前１０時３３分、東京都千代田区の共立女子大、吉本美奈子撮影約２カ月半遅れの卒業式で笑顔を見せる「卒業生」たち＝２９日午前１１時５３分、東京都千代田区の共立女子大、吉本美奈子撮影 東京都千代田区の共立女子大学・短大で２９日、２０１０年度の卒業式があった。３月１５日の予定だったが、東日本大震災で約２カ月半延期されていた。雨の中、卒業生の約７割にあたる約１千人が集まり、友人や先生らとの久しぶりの再会に歓声をあげていた。 震災で式を中止した大学もある中、「社会に出るための大きな儀式。けじめでもある」と開催を決めた。 福島県双葉町出身の小野田憲子さん（２２）は黒いスーツで臨んだ。親が準備した着物は、東京電力福島第一原発の事故の影響で、実家に置いたまま。 原発事故の発生後、妹と２人暮らしだった憲子さんの都内の自宅に、両親と母方の祖