asahi.com（朝日新聞社）：事故調元委員「資料あれば報告変っていた」 宝塚線脱線 - 社会

ＪＲ西日本が、宝塚線（福知山線）脱線事故の類似事故の資料を国土交通省航空・鉄道事故調査委員会（現・運輸安全委員会）などに提出していなかった問題で、事故調査委の当時の委員が捜査当局の調べに対し、「資料が提出されていれば、事故調査報告書の内容も変わったはずだ」と述べていることが関係者への取材でわかった。 ２００５年４月の宝塚線事故の事故調査報告書については、運輸安全委と被害者、有識者らによるチームで信頼性を検証する作業が始まっており、供述内容は今後の作業に大きな影響を与えそうだ。 この元委員は、元国鉄職員の山口浩一氏（７２）。山口氏については、ＪＲ西の山崎正夫前社長（６６）＝業務上過失致死傷罪で在宅起訴＝に、公表前の事故調査報告書を渡していたことなどがすでに明らかになっている。 ＪＲ西が事故調に提出していなかった資料は、１９９６年１２月と９７年１月に同社鉄道本部内で開かれた２回の会議で配