朝日新聞デジタル：新ルール初採用の柔道「ＧＳパリ」、９日開幕 - スポーツ

グランドスラム・パリに向けた調整練習で、選手に助言する男子の井上康生監督 【パリ＝野村周平】国際柔道連盟（ＩＪＦ）が試験導入する新ルールを初めて本格的に採用する国際大会「グランドスラム・パリ」が９日、開幕する。暴力やパワーハラスメント問題に揺れる日本柔道だが、男子の井上康生監督は「選手たちには失敗を恐れるな、と言っている。我々の使命は常に変わらず、日本柔道の素晴らしさを示すことだ」と話している。 新ルールでは、足取りが全面禁止され、組み手を両手で切る行為などに指導がとられるほか、これまで当日だった計量が前日になった。仮導入された今月初めのブルガリアでの大会を視察した女子代表の薪谷翠コーチは「指導が出るのがかなり早く、指導四つでの反則勝ちも多かった。２分３０秒くらいで試合が終わり、延長戦も全階級で５試合だけだった」と語る。 今大会では五輪レベルの審判が配置され、今後の世界の潮流を見極め