無謀登山者の姿 冬期閉鎖続く富士山５合目以上 | 静岡新聞

富士山５合目に通じる県内３ルート（県道）の冬期閉鎖が解除された２６日、富士宮口５合目には開通を待ちわびた人が訪れた。一方で、冬期閉鎖が続く５合目以上に立ち入る登山者の姿も。富士宮署は遭難事故につながる恐れがあるとして、進入しないよう注意を呼び掛けている。 ５合目以上の通行禁止を知らせるフェンスの向こう側は数メートルの雪が残る。関東地区のカナダ人男性（２６）とオーストラリア人男性（２４）は２６日未明に来訪し、２合目付近から入山。風雪の中、７合目まで登り、引き返したという。「氷で滑り、尻もちをついた」とズボンが激しく破れていた。 富士宮口は県内３ルートで最も登山者が多く、昨年７、８月の夏山シーズンは７万７千人が利用した。６月に富士山の世界文化遺産登録が決まった場合、国内外の登山者の大幅増が見込まれる。 冬期閉鎖の全面解除は７月上旬の見通し。当面は安全対策が課題になる。富士宮署の担当者は「