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特集 二輪車の現在 二輪車の利用・走行環境の改善を求める 有馬 行夫 【モータージャーナリスト】 高めたい二輪車の社会的評価 1,400万台、日本における二輪車保有台数である。言うまでもなく、日本の二輪車メーカーは、世界的にも名を知られている。保有、生産ともに世界的レベルの日本の二輪車なのだが、日本の社会において、どのような評価を与えられているのだろうか。残念ながら、正当な評価が下されているとは言い難い。 二輪車は、戦後の復興時、日本人の足として経済を支えてきた。その後日本経済が発展するに従い、移動手段は二輪車から四輪車へと移行する。二輪車は、交通社会のなかでは少数派として位置づけられ、交通問題を巡る論議においても、中途半端な取り扱いを受けているのが現状である。現在、二輪車の利用、走行を巡って、ユーザーは多くの不平、不満を抱いている。その不平、不満のもとをたどると、二輪車に対する日

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『建設省(現国土交通省)による『第２回全国都市パーソントリップ調査報告書』では、自動車の平日の平均乗車人数は全国平均で1.3人程度となっている。10台のうち7台は1人で乗っていることになる。』