河北新報 東北のニュース／性犯罪・仙台地裁公判 被害者推測可能に 証人尋問などで名前４回

性犯罪・仙台地裁公判 被害者推測可能に 証人尋問などで名前４回 仙台地裁が２１〜２３日、連続開廷した集団強姦（ごうかん）事件の公判で、被害者の特定につながりかねない場面が何度かあり、被害者保護や審理の方法に改善の余地があることを示した。 公判は、裁判長が「被害者を特定する情報を秘匿する」と告げて始まった。しかし、被害者の友人は証人尋問で、うっかり被害者の下の名前を口にした。続く被害者の父親は、尋問前の宣誓で自分の氏名を述べた。 被害者は未婚で、父親の名字と下の名前を合わせれば、被害者の氏名は容易に想像がつく。尋問中には弁護側や証人が感情的になった場面などで計４回、被害者の下の名前が出た。 弁護人の一人は「公判前整理手続きや打ち合わせの段階で本名を使っていたため、公判でうっかり出てしまった」と話した。 仙台地裁では、昨年１１〜１２月にあった強盗致傷事件の裁判員裁判で、秘匿された被害者

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被害者秘匿の決定があった事件