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河北新報ニュース (10)窮迫/老航海家、異邦で孤立
スペイン大使セバスチャン・ビスカイノは帰国の手だてを見つけかね、日々の暮らしにも窮するようになっ... スペイン大使セバスチャン・ビスカイノは帰国の手だてを見つけかね、日々の暮らしにも窮するようになった。40人に上る部下たちは食うや食わずで青い顔を並べている。60代も半ばに達していたビスカイノは心労で倒れ、しだいに病状を悪化させていった。 「これが、栄光のスペイン大使のなれの果てか」。彼は運命を呪った。しかし、幕府が冷淡になった原因の一端は、スペイン帝国の威光をかさに着た、ビスカイノの態度にもあった。 幕府は先年、使節船サン・セバスチャン号を新たに建造し、ビスカイノの船に同伴させてメキシコへ送り出そうと考えた。懸案となっているスペインとの通商にめどを付けるためだった。建造中のサン・セバスチャン号を検分したビスカイノは、船体が大きい割に操船に当たるスペイン人船員の数が少なすぎると感じた。「この船は遠洋航海に耐えられない」。突き放すような彼の言葉に、建造現場の日本人たちは猛反発した。 ビス
2013/04/12 リンク