神戸新聞Web News NEWS&ニュース 県内公立図書館サービス拡充 「民」並み運営で「官」巻き返しへ

公立図書館の管理運営を今後、官民のどちらで手掛けるか、兵庫県内の市町の判断が分かれている。民間に委託する「指定管理者制度」が県内の八施設で導入された一方、公共性を重視して「官」でのサービス拡充にこだわる自治体も多い。三田市は二〇〇七年度から、市が直接運営する三カ所の図書館で開館日を増やす方針。図書館の役割や性格を吟味し、「官から民へ」という考え方を見直す動きも出始めた。（北摂総局・斉藤絵美） 県立図書館（明石市）によると、県内の公立図書館百一施設の多くが約五年前から、開館日の増加や開館時間の延長を進めている。駅周辺では、午後八時まで開ける図書館もある。 二〇〇三年の地方自治法改正で、公共施設の管理運営に民間が参入できるようになり、サービス拡充の流れが加速した。 明石市立図書館と同市立西部図書館は本年度から、全国で初めて企業の共同事業体が管理運営する指定管理者制度を導入。開館時間を一時間半延

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県内公立図書館サービス拡充　「民」並み運営で「官」巻き返しへ