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光村図書
各界を代表する識者が「言葉」の魅力を春夏秋冬の彩りにあわせ語り合う「シーズン・メッセージ」。秋号... 各界を代表する識者が「言葉」の魅力を春夏秋冬の彩りにあわせ語り合う「シーズン・メッセージ」。秋号は、杏林大学で日本語学を教えるかたわら、日本語教師としても活躍し、講演会やテレビ出演などマルチな才能を発揮する金田一 秀穂さんと、87年に小説『キッチン』でデビューして以来、数多くの作品を発表し、幅広い世代の読者に支持されているよしもと ばななさんの対談です。お二人が、言葉への思いやこだわりについて語り合います。さあ、みなさんもいっしょに言葉の森をのぞいてみませんか。 金田一: 『有隣』という月刊紙の編集者から、「今、若者の言葉と書き言葉が同じになっていて、むしろ書き言葉が話し言葉的になってきている」ということについて書いてくれないかと言われたんです。そこで、昔、よしもとさんの『キッチン』を読んで、あっと思ったことを思い出して、また改めて文庫を読んだら、おもしろいところがいっぱいあった。それを