解説委員室ブログ:NHKブログ | 視点・論点 | 視点・論点 「土砂災害－せき止め湖と深層崩壊の実態－」

<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2011年09月22日 (木)視点・論点 「土砂災害－せき止め湖と深層崩壊の実態－」 財団法人 砂防・地すべり技術センター研究顧問 池谷 浩 今年は1月に鹿児島県と宮崎県の県境の火山、霧島山の新燃岳が約300年ぶりのマグマ噴火をしました。噴火はその後も継続していて周辺地域で土砂災害の心配が続いています。3月11日には、東日本大震災が発生しました。津波や放射能の被害のほか、本震や余震による土砂災害が発生しています。また、9月には台風12号により広域で多様な土砂災害が発生し、悲惨な被害が生じています。今年になってからだけでもこのように多くの土砂災害が発生していますが、国土交通省の調査では、過去5年間に発生した土砂災害の年間平均発生件数は約1,000件、それも全国各地で発生していて、多くの悲惨な被害を生じさせているのです。 土石流、地すべり、