世界を覆い隠すメディアウォール（NULPTYX：石田英敬研究室）

世界を覆い隠すメディアウォール 「NHK番組改変問題」を問う 初出：『世界』（岩波書店）、2005年4月号 メディアウォールとは何か 「メディアウォール」を、メディアが、その資本構成や政治権力との関係、さらには情報の消費者との関係から、「求められる情報」を生産し大量に供給することによって、伝えるべき「現実」の前に作ってしまっている情報の「壁」と定義することにしよう （※１）。メディアウォールとは、視聴者が「世界」を見ないようにするための遮蔽幕であり、人びとが「歴史」を直視することを妨げる隠蔽の制度、「未来」への展望を禁じる「時代閉塞」の情報体制なのだ。 （※１）このような観点から「グローバル・メディアの地政学」を問う試みとして、西谷修が主宰している、東京外国語大学大学院国際協力・国際文化講座による総合企画「メディアウォールを突き崩す」が現在までのところ２回行われている。本誌20

[nessko]

NHK番組改変問題　女性国際戦犯法廷　バウネット　メディア　検閲　 『番組の「公共性」を保障しているのは、「番組」の作りそのものなのである』

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ＮＨＫ内部告発者・長井暁氏の会見はNHKの危機全体についての冷徹な分析にもとづいた組織変革のための冷静な意思表示であり、メディアの危機の構造的原因の断罪だった。