収蔵文書の紹介「江戸時代の年始」

《収蔵文書の紹介》 江戸時代の年始 人々は、集団生活を営んでいく中で、様々な生活行動様式を生み出していきました。それらは、長い年月を経て習慣化され、年中行事として定着していきますが、一般に、こうした民俗的な事柄は、意識して記録化されることは少ないと言われています。しかし、古文書の中には、往時の人々の習慣や年中行事に関する文書・記録を見ることが少なくありません。 ここでは、当館収蔵の古文書の中から、江戸時代の年中行事のうち、年始に関係する文書を取り上げました。年末年始の行事や、現在の年賀状に相当する年始の挨拶状、正月料理の献立などを中心に展示しました。年中行事は、地域によってその内容は微妙に異なっており、また時代と共に変化していきました。また、挨拶状の書き方などは、立場の上下関係を強く反映した内容となっているのが特徴的です。 このような類の文書は、各地に多く残っていると思われますが、