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小麦・小麦粉の科学
米は新しいのがおいしいが、小麦や小麦粉は少し時間が経った方が使いやすくて、おいしいものをつくりや... 米は新しいのがおいしいが、小麦や小麦粉は少し時間が経った方が使いやすくて、おいしいものをつくりやすい。なぜそうなのか、どれくらい経ったものがよいのかを考えてみたい。 ★小麦粉の熟成(エージング)とは 収穫直後の新しい小麦から挽いた粉はおいしいパンやパンケーキになりにくいが、小麦を何か月か置いてから製粉すると、使いやすくて、おいしい加工品になりやすい。なぜだろうか? 収穫直後の小麦粒の中では、細胞組織が生きており、小麦粉に含まれている成分を分解する作用がある各種の酵素の活性が強く、さらに小麦粉生地を軟らかくする還元性物質の量も多いので、不安定な状態にある。こういう状態の小麦粉でパンやケーキをつくっても、生地がだれることや、思うように膨らまないことがある。 収穫した小麦は時間の経過と共に自然の酸化が徐々にではあるが進んで、少し安定した状態になる。こうなった小麦を原料として使い、小麦を製粉する工
2018/12/24 リンク