信濃毎日新聞［信毎web］ 一部投げ技中１で教えず 武道必修化、柔道で県教委通知へ

全国で子どもの重大事故が相次いでいる柔道を含む「武道」が４月から中学１、２年生で必修科目になるのに伴い、県教育委員会は２８日、頭部に衝撃を与える恐れがある大外刈りや大内刈りといった投げ技を１年生に教えないよう、県内の全中学校に通知する方針を明らかにした。 同日の県会一般質問で、中川宏昌氏（県民クラブ・公明）に対し、山口利幸教育長が答えた。２００８年に松本市内の柔道教室で指導者に投げられた後に急性硬膜下血腫となり、重い意識障害を負った沢田武蔵君（１５）の両親が質問を見守った。 答弁によると、県内の公立中学校１８６校のうち、現時点で柔道のみを選択する方針の学校は４１校、柔道と剣道の両方を選ぶのは１８校で、計５９校が柔道を取り入れる。５９校のうち教員に有段者がいる学校は４７校。有段者ではないが大学で柔道を履修した教員がいるのは１０校、県教委主催の講習会に参加した教員がいるのが１校、どれにも当