信濃毎日新聞［信毎web］ 野尻湖のナウマンゾウ化石、想定より広範囲に分布か

ナウマンゾウの化石などの発掘調査が５０年以上続く上水内郡信濃町の野尻湖で、これまで集中的に化石などが出土した「立が鼻遺跡」から約８００メートル離れた湖底でナウマンゾウの臼歯の化石が見つかったことが２６日、分かった。野尻湖発掘調査団（団長・赤羽貞幸信大副学長）によると、同遺跡以外の湖底で化石が見つかったのは初めて。従来の想定より広範囲に化石が分布している可能性が浮上したとしている。 これを受け、同調査団は新たに化石が見つかった場所の地質調査などを３月に行うことを決定。その結果を受け、来年の第２０次野尻湖発掘で調査範囲を拡大するかどうか検討する。 新たに化石が見つかったのは、立が鼻遺跡の南の湖岸近く＝地図。昨年１０月に同調査団の地質、人類考古両グループが合同で湖畔の地質調査をしていたところ、水位が下がって露出した湖底にナウマンゾウの臼歯の一部や、臼歯を構成する板状の「ラメラ」が複数あるのを

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