ライバル漫画家を批判「ズルい方法」 幻の手塚作品が単行本化（社会） ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

ライバル漫画家を批判「ズルい方法」 幻の手塚作品が単行本化 漫画家の故手塚治虫さんが１９５０年代に描いた“幻の作品”とされる「漫画教室」が、初めて単行本化されることが６日、分かった。他の人気作家の描き方を「悪い例」として批判したいわく付きの漫画入門書で、巨匠の過剰なまでのライバル心を物語る貴重な史料だ。 作品は月刊誌「漫画少年」に、５２年４月号から５４年５月号まで連載された。主人公のナンデモカンデモ博士がペンの使い方から構図、物語の作り方、売り込み方まで、漫画家指南をする内容。 その中で手塚さんは、当時、人気絶頂だった福井英一さん（故人）の柔道漫画「イガグリくん」に酷似した絵を例に挙げ、「手をぬいてはやくしあげるために、かんがえたズルい方法」と解説。福井さんから抗議を受けた手塚さんは、翌月号に、福井さんとおぼしきシルエットを登場させ、博士がやりこめられる場面で謝罪の意を表した。 手塚