東京新聞:東洋ゴム 防振ゴムでも不正 １８社８万個納入 改ざん３度目:社会(TOKYO Web)

東洋ゴム工業は十四日、電車や船舶などに使われる防振ゴム製品で、性能データを改ざんするなどの不正があったと発表した。過去十年間に十八社へ納入した計八万七千八百四個で不正を確認した。現時点で製品をめぐる事故などの報告はない。同社は過去にさかのぼって調査を続けており、不正の製品は増える可能性もある。 東洋ゴムは今年、免震装置ゴムのデータ改ざん問題が発覚し、六月に山本卓司社長らの引責辞任を発表した。二〇〇七年にも防火用断熱パネルの性能偽装があり、当時の社長が辞任。今回で三回目となる不祥事に、顧客や株主からの批判が強まりそうだ。 防振ゴムは船舶のエンジンや電車のモーターの振動を抑えるためなどに使用されている。ＪＲ東海と西日本は車両の一部に問題のゴムを使用していることを明らかにした。安全性に関しては、定期的に検査しており「問題はない」と説明している。東洋ゴムは安全性について明言を避けた。ＪＲ東日本は使