東京新聞:ヤマト王権とつながり 東松山 三角縁神獣鏡が出土:社会(TOKYO Web)

埼玉県東松山市は一日、同市内の高坂駅東口第一土地区画整理事業地内にある高坂古墳群の八号墳近くで、三世紀半ばに作られたとみられる三角縁神獣鏡（さんかくぶちしんじゅうきょう）一枚が出土したと発表した。全国で五百枚以上が見つかっているが、県内での出土は初。市埋蔵文化財センターは「ヤマト王権と結び付きを持った勢力が東松山にいたことを示す資料」としている。 （中里宏） 直径二十二センチで十二片に割れていたが、ほぼ完全な形が残っていた。裏面には「陳氏作竟甚大好（陳氏の作った鏡は甚だ大いによろしい）」などと書かれた銘文があり、トラや竜とたわむれる仙人の姿が描かれ、「三角縁陳氏作四神二獣鏡」と名付けられた。 同センターが依頼した早大シルクロード調査研究所の車崎正彦研究員は、西暦二五〇～二六〇年に中国で作られた鏡と鑑定。三角縁神獣鏡は同じ鋳型で作られたものが数十種類確認されているが、今回出土した鏡と同型のも