電子版・手形交換所開設へ、主に中小企業向け…全銀協 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

全国銀行協会は、企業間のお金の貸し借りを証明する約束手形の電子データ版「電子債権」の取引仲介機関を２０１２年５月に開業する。 主に中小企業の手形を取引仲介する「電子版・手形交換所」を目指しており、中小企業の資金繰り円滑化に役立ちそうだ。２４日にも発表する。 約束手形は、商品を購入した企業が、将来の代金支払いを約束して相手に振り出す紙の有価証券。商取引に多く利用されているが、作成手数料や印紙税のほか保管や運搬の手間もかかるため、最近は利用が減り、全国の手形交換高（１日平均）はピークだった１９９０年の１９兆４０００億円から２００８年は１兆７０００億円に減っている。 これに対し、電子債権は印紙税がかからず、企業が手持ちの債権を分割して第三者に譲渡したり、支払い期限前に金融機関を通じて現金化したりすることも容易だ。０８年１２月に電子記録債権法が施行され、大企業向けだけでなく、中小企業向けの債権の電