新規就農支援、約半数は所得２００万未満…福井 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

福井県の「新規就農サポート事業」で過去５年間に農業を始めた人のうち、約半数は２００８年の所得が２００万円未満だったことが、県の調査でわかった。 資金面の制約で小規模にとどまったり、経験不足のため収穫量が少なかったりしたことが原因。景気に左右されにくいことなどから農業への関心が高まる中、農業を取り巻く厳しい現実が浮き彫りになった。 事業は、年間２００万円以上の農業所得を目指し、５年間の就農計画を立てて認定された人が対象。初期の経営を軌道に乗せるため、県が資金援助する。農家以外の出身者の場合、１年目に月額１５万円、２年目が１０万円、３年目は５万円を支給する。２００４〜０８年度の就農者７７人のうち、７５人が農家として定着している。 県園芸畜産課によると、０８年の平均所得は約２５０万円。５００万円以上を維持しているのは５人で、３９人が２００万円未満だった。農林水産省の統計では、農業を主とする農家の