「将棋女子」急増 : 中部発 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

将棋の中学生棋士・藤井聡太六段（１５）の快進撃をきっかけに、盤上の戦いに魅せられ、自分で指す「将棋女子」が増えている。本格的に教室に通い始める人たちもいて、「強くなりたい」と駒を持つ手に力がこもる。（スタッブ・シンシア由美子） 「ここで、持ち駒を打っていいですか」 名古屋市中区のビルで２月にオープンした「レディースセミナー」。参加者の女性（４２）が尋ねると、講師の中沢沙耶女流初段（２１）が「まだです。ほかの駒を捕まえてください」と応じた。 女性は「藤井六段の将棋を見ているうちに、自分でも指したくなった」と言う。現在の目標は、講師のヒントなしで勝つことだ。 中沢女流初段が教室を開こうと思い立ったのは２０１６年夏。訪ねてきた女性に「将棋を始めたいけれど、いまある教室には通いづらくて」と打ち明けられた。当時の教室は多くが子供向け。「女性を応援したい」と１年半かけて準備し、「東海地区初の女性限定」

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「（20年前のブーム）当時、羽生さんに憧れて将棋を始めたのは男の子が多かった。いまの特徴は、女性に浸透していること。藤井六段の活躍が続けば、自分で指す女性がさらに増えるだろう」（作家の大崎善生さん）