「焼き肉」 森下 卓さん : お品書き : フード＆スイーツ : グルメ : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

闘志わき、対局にカツ ジュージューと鉄板から小気味よい音が出る。食べる順番は、ホルモン、ハラミ、ミノ、最後に“メーンディッシュ”のカルビを持ってくる。 「プロ同士の対局だと、技術的な違いはそう大きくはない。体をぶつけ合う格闘技と同じで、最後にものを言うのが闘争心。焼き肉を食べると燃えてくるんです」 ◇ 将棋のプロへの登竜門・奨励会に通うため、小学校６年生のとき、一緒に暮らしてくれる祖母と一緒に上京した。祖母は対局がある日の朝食に、いつもステーキとトンカツを用意した。「テキ（敵）にカツ（勝つ）という験担ぎです。肉に縁起が良いという印象を持っているのは、そのせいかもしれません」 中学を卒業して将棋に専念するようになると、対局のために駒を用意したり、記録を取ったりする仕事が回ってきた。当時の日給で３０００円から４０００円。お金ができると、仲間たちとお金を出し合って焼き肉店に繰り出した。「当時は

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みんな焼肉が好き。