高橋克也被告、オウム４事件の起訴事実ほぼ否認 : 社会 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

地下鉄サリン事件などオウム真理教が起こした四つの事件で起訴された元信者・高橋克也被告（５６）の裁判員裁判の初公判が１６日午前、東京地裁（中里智美裁判長）で始まった。 同事件が裁判員裁判で審理されるのは初めて。同事件に関与した他の教団関係者の刑は確定しており、これが最後の裁判となる。被告は罪状認否で、同事件について「まかれたものがサリンとは知らなかった」と無罪を主張し、他の３事件も起訴事実のほぼ全部を否認した。 高橋被告は公判の冒頭、裁判長から住所と職業を問われ、やや緊張した様子で「ありません」と答えた。 地下鉄サリン事件当日、高橋被告は散布役の元教団幹部・豊田亨死刑囚（４６）を営団地下鉄（現・東京メトロ）日比谷線の中目黒駅まで車で送った。罪状認否で弁護側は、運転手を務めたことは認めたが、サリン散布の認識は否定し、教祖の松本智津夫死刑囚（５９）らと「殺人を共謀していない」と述べた。 ほかに起