東北大学長、論文二重投稿…学士院賞の作も : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

東北大の井上明久学長が論文２本を二重投稿し、それぞれの学術誌を発行している協会から論文を取り消されていたことが２７日、分かった。 うち１本は、井上学長が２００２年に日本学士院賞を受けた際の受賞理由になっていた。 井上学長は、通常の金属より強くてしなやかな「金属ガラス」の第一人者。２論文はいずれも金属ガラスの関するものだった。 学士院賞の受賞理由になった論文は、１９９９年に米物理学協会発行の学術誌に投稿され、２０００年に掲載。同じ年にオランダの学術誌に載った論文と酷似しているという指摘が寄せられた同協会が調査をし、今月下旬、論文の取り消しを公告した。 もう一つの論文は、日本の粉体粉末冶金(やきん)協会の学術誌に０３年に掲載された。これも米国の材料関係の学術誌に同年載った論文とほぼ一致していることが分かり、冶金協会が同様に取り消した。

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