年寄名跡は協会管理に…相撲協会・改革委が合意 : 大相撲 : スポーツ : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

日本相撲協会の公益法人制度改革対策委員会（座長＝村山弘義・副理事長）は９日、新制度移行に向けて懸案だった年寄名跡を、協会の一括管理とすることで合意した。 全親方らが出席する１２日の評議員会で異論が出なければ、協会の新制度移行が一歩前進する。 名跡の譲渡はこれまで、実質的には親方同士の話し合いに委ねられてきたが、現在、各親方が持つ名跡は退職の際、退職金に功労金を上乗せすることで、名跡の管理を協会に一元化することになる。 年寄名跡の譲渡では、億単位の高額売買の実態が問題視されてきた。多額の借金をして名跡を取得した親方も多く、功労金の額によっては親方衆の反発も予想される。今後、退職する親方が後継者を推薦することもできるが、実際の襲名は理事会が決定することになる。また、金銭の授受を防ぐため、新法人の定款などに懲罰規定を盛り込むことも検討する。