足並みそろわぬＥＵ、難民受け入れ巡り非難合戦 : 国際 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

【ブリュッセル＝三好益史、井口馨】欧州連合（ＥＵ）は２３日の緊急首脳会議は難民支援のための国際機関への援助を決めたが、難民受け入れや国境管理を巡って、加盟国は非難合戦を続けている。 足並みがそろわず、対応は後手に回るばかりだ。 「期待したよりすばらしい会議だった。責任のなすりつけ合いが止まった」。トゥスク欧州理事会常任議長（ＥＵ大統領）が首脳会議後の記者会見で述べた言葉は、逆にＥＵ内の亀裂の深さを物語った。 難民の受け入れ分担では、独仏などが、公平な受け入れを国別に定めるべきだと主張したのに対し、東欧諸国は反対した。難民の多くが経済大国ドイツを目指しており、難民が望まない加盟国に振り分けても解決にならないとの理由だ。本音は、国内の雇用を奪われるという不安に加え、「自国にイスラム系難民が滞留してほしくない」ことにある。東欧諸国は難民受け入れより、ＥＵ域外からの流入阻止の方策を強化すべきだと訴