産廃業者“問題の物質と知らされず” NHKニュース

利根川水系の浄水場の水道水から国の基準を超える化学物質のホルムアルデヒドが検出された問題で、原因とみられる化学物質を川に排出した群馬県の産業廃棄物処理業者が、処理を委託された化学メーカーから「問題の化学物質とは知らされていなかった」と話し、埼玉県は化学メーカーを立ち入り調査して、当時のいきさつを詳しく調べています。 利根川水系の浄水場の水道水から国の基準を超えるホルムアルデヒドが検出され、一時、断水や取水停止の影響が広がった問題では、ヘキサメチレンテトラミンという化学物質が川に流れ出し、浄水場の塩素と反応してホルムアルデヒドができたとみられています。 この問題で埼玉県は、２５日、埼玉県本庄市の化学メーカー「ＤＯＷＡハイテック」が、今月１０日からヘキサメチレンテトラミンを含むおよそ６０トンの廃液の処理を、群馬県高崎市の業者に委託し、これが利根川の支流の烏川に流れた疑いがあると発表しました。