奥の細道を読む Chiaki Komiya

本文中、解説付きの語句は 紫色の字 で示し、 旅の日付が分かる箇所は 茶色の字 で示している。 また、右側の欄の「曾良日記より」には、曾良日記中の日付に関する記述を示している。 月日は百代ひゃくだいの過客かきゃくにして、 行ゆきかふ年も又旅人也なり。 舟の上に生涯をうかべ 馬の口とらへて老いをむかふるものは、日々旅にして､旅を栖すみかとす。 古人こじんも多く旅に死せるあり。 予もいづれの年よりか、片雲へんうんの風にさそはれて、 漂泊ひょうはくの思ひやまず、 海浜かいひんにさすらへ、去年こぞの秋 江上こうじょうの破屋はおくに 蜘くもの古巣ふるすをはらひて、 やゝ年も暮くれ、 春立はるたつる霞かすみの空に、 白河の関しらかわのせきこえんと、そゞろ神かみの物ものにつきて心をくるはせ、 道祖神どうそじんのまねきにあひて取るもの手につかず、 もゝ引ひきの破やぶれをつゞり、 笠かさの緒おつけかえて、

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芭蕉が訪れた代表的な場所