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これもただのメモ。 要約的にいいますとボードリヤールは、…現代の社会を記号体系の閉じた円環と見てい... これもただのメモ。 要約的にいいますとボードリヤールは、…現代の社会を記号体系の閉じた円環と見ているのではないか。すべてが記号的円環のなかで、あたかも鏡の部屋のなかにいるかのように無限の反射運動を繰り返している。その鏡の部屋のなかで人とものとの無限の反射をボードリヤールはシミュレーションと呼んだ。そのシミュレーション・プロセスに入っている人やものをすべてシミュラークルと呼ぶ。ですから、この鏡のなかではすべてが写し合いですから、何がオリジナルで何がコピーだとはいえない。すべてがコピーのコピーになっているので万物は完全なシミュラークルなのです。したがって、そういうボードリヤールの記号体系の閉じた円環という把握が現代社会の理解にとって正しいのだとするならば、つまり、すべてがコピーのコピーであるから、新しいものを生み出すプロダクションの概念は完全に死んだ、つまりすべてが複製(リプロダクション)にな