宗教を失った流浪の民はいずこへ: 聞こえるように独り言

'09年4月5日（日） 明治32年（1899年） 出版の新渡戸稲造の 「武士道」序文には 宗教について 書かれています。 約十年前（1887年）、 著名なベルギーの 法学者、故ラヴレー （M. de Laveleye） 氏の家で 歓待を受けて 数日を過ごした ことがある。 ある日の散策中、 私たちの会話が 宗教の話題に及んだ。 「あなたがたの 学校では 宗教教育という ものがない、と おっしゃるのですか」と この高名な学者が たずねられた。 私が、「ありません」 という返事をすると、 氏は驚きのあまり 突然歩みをとめられた。 そして容易に忘れがたい 声で、 「宗教がないとは。 いったいあなたがたは どのようにして 子孫に道徳教育を 授けるのですか」 と繰り返された。 そのとき、 私はその質問に がく然とした。 そして 即答できなかった。 なぜなら 私が幼いころ学んだ 人の倫たる教訓は、 学

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宗門改め以降、日本の宗教は一般人の間で勢いをなくしました。昨今の道徳の荒廃は、このことに起因しています。家庭とか学校とかの責任の問題ではなさそうです。[hoge]新渡戸　武士道　宗教　吉田松陰　宣教師