『日本のヤバい女の子』著者による、思考実験エッセイ はらだ有彩「ダメじゃないんじゃないんじゃない」＃２ | はらだ有彩「ダメじゃないんじゃないんじゃない」 | 「連載（本・小説）」 | カドブン「ベビーカー論争」。今私の中で最も狂っているホット・ワードである。なぜなら元より論争になりえないテーマだからだ。連載２回目にして「あ、こいつ、『ダメじゃないんじゃない!?』とか言いながら、明らかにダメじゃないトピックしか取り上げない気だな。怠けやがって」と思われることを危き惧ぐしつつ、しかしどうしてなかなか、日常の中でこの批判にエンカウントする機会が頻繁にあるので驚く。 「ベビーカー論争」とは、 ・赤ちゃんをベビーカーに乗せると、抱だっこした場合よりもかさばる ・混雑した電車やバスは赤ちゃんにとって危険である という課題を設定した上で、 ・電車やバスの中では他の乗客に迷惑なのでベビーカーを畳むべき ・どうしてもベビーカーを広げたいなら、混雑する時間帯や場所を避けるなど配慮するべき ・そもそもどうしても赤ちゃんと移動したければタクシーを使うべき ・やむなくベビーカーを広げたまま電車やバスに乗
