フィンランドと日本の外交関係の樹立100周年の節目を迎えた2019年。初夏にヘルシンキ市を旅する機会を得た。フィンランドは、働きやすく豊かな国というイメージ。国連が発表する世界幸福度ランキングでは、2年連続で第1位を誇る。 今回の旅を通じて、日本とフィンランドとの共通点や違いに着目し、私たちが学べるヒントを探った。5回に分けてエッセー形式で紹介する。 3回目の舞台は、ヘルシンキでいま注目のスポット、新しい図書館オーディ(Oodi)だ。 「天国」のような図書館 緩やかに曲線を帯びた屋根に、広々とした建物。上部のガラス張りと対照的な下部の木材は絶妙にマッチしている。外観だけ見れば、大きなホールかミュージアムといったところだろうか。階層の境界線が曖昧で、外からは何階建てかも分かりづらく、青空の下で建物が波打つようだ。 ここは、ヘルシンキ中央図書館「オーディ」。フィンランド国会議事堂の真向かいに位
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