印刷 中国鉄道省が抱える負債が6月末時点で2兆907億元(約25兆円)に上り、総資産に占める比率は58.6%に達した。負債は3カ月前と比べて1071億元増え、初めて2兆元を突破。来年には対総資産比が7割を超えるとの試算もあり、財務体質の悪化を懸念する声が強まっている。同省が1日、公表した。 高速鉄道の建設が加速した2005年以降、鉄道省の投資は急膨張。昨年には8426億元(約10兆円)となり、5年前の6倍になった。財政資金だけでなく、利払いが必要な銀行からの借り入れや債券の発行による資金の調達が増えており、将来的に経営圧迫につながりかねない要素もある。(北京=吉岡桂子) 関連記事〈ロイター〉中国鉄道省が高速鉄道の安全点検実施、事故遺族にも謝罪(7/26)