大学に勤めている先生で、「学問が好きだから先生になっている」という人と「教授になりたいから」という人の2種類の人がいます。私の経験では、その比率は「学問が好き」と「教授になりたい」がほぼ同数のような気がします。 会社から大学に移った私は「大学は学問の好きな人がいるところ」と思っていたのですが、大学に入ってしばらくすると、それは全く見当違いであったことを知りました。 「学問が好きだから一所懸命、研究をしていたら、その業績が認められていつの間にか、教授になっていた」という人生の方が、私はまともなように思います。「教授になるために」ということになると、データの出やすい研究、国の方針に合致してお金がもらえる研究、ボスから声をかけられた研究などをすることになり、それは結局、日本に損害を与えていますし、学生にも良い影響をもたらしません。 ・・・・・・・・・ 「ためにする」というのは、何かのことをすると