イギリス政府は、フランスとの間のドーバー海峡を渡って密入国した人たちを「不法移民」としてアフリカ東部のルワンダに空路移送するための第1便を14日に出発させる予定でしたが、差し止めるべきだとするヨーロッパ人権裁判所の判断を受けて、移送は離陸直前に延期されました。 イギリスでは、フランスとの間のドーバー海峡をボートで渡って密入国する人たちが去年以降、増えています。 イギリス政府はこれに歯止めをかけようと、ことし4月、アフリカ東部のルワンダとの間で1億2000万ポンド、日本円で190億円あまりを支援する代わりに、密入国した人たちを「不法移民」としてルワンダに移送するという内容の協定を結びました。 これに対して、難民の支援団体などは「政府の政策は残酷で非人道的だ」などとして、移送の中止を求めてイギリス国内の裁判所やヨーロッパ人権裁判所に提訴していました。 こうした中、イギリス政府は、ルワンダに空路