1997年にヨーロッパでデビューしてから18年間、ストイックに自分たちの表現力を磨きながら、一切の妥協を許さずに作品作りを続けてきたBOOM BOOM SATELLITES。前回のインタビュー記事では、2年ぶりのアルバムとなる『SHINE LIKE A BILLION SUNS』の制作期間中に襲った病との闘いによる孤独や絶望から、希望を手にして美しき傑作を完成させるまでのドキュメンタリーをお伝えした。「妥協を許さない作品作り」をしているのは、もちろんBOOM BOOM SATELLITESに限らず、どんなジャンルのアーティストも同じだろう。しかし、彼らの制作において特徴的なことは、二人が共に重ねてきた人生経験からこそ生まれるサウンドや情景を、なにひとつとして削ぎ落すことなく作品に落とし込むために、プロデューサーやエンジニアなど他の誰の力も借りずにパッケージングしていることである。 プライベ