電子商店街を運営する楽天グループは15日、PHS大手ウィルコムの回線を借りて、PHS事業に参入したと発表した。新サービスの「楽天モバイル for Business」は、まず法人向けで開始。軌道に乗れば、個人向けにも拡大する方針という。 通信会社から回線を借りて独自のサービスを展開する「MVNO(仮想移動体通信事業者)」はウォルト・ディズニー・ジャパンが昨春から始めた「ディズニー・モバイル」をはじめ、日本でも20社近くが展開している。 楽天は07年に東京電力から固定電話会社のフュージョン・コミュニケーションズを買収したが、今回、MVNOで新たにウィルコムの回線も借りることで、サービスの幅を広げる。携帯端末は、ウィルコム製品を活用する。月額基本使用料2310円を払えば、楽天モバイルのPHS同士や、フュージョン社の固定電話、ウィルコムのPHSとの通話は無料になるのが特徴だ。