東京や大阪の繁華街を歩いていると、多くの家電品や日用品を抱えた中国人観光客をよく見かける。いわゆる「爆買」だ。外国の方に日本の商品をたくさん買ってもらえるのはありがたいことだが、何も重い荷物を引っ提げて帰らなくても、日本製品くらいどこでもオンラインで買えるのに、と考えてしまうのは、便利に慣れきった日本人の典型的な発想なのだろう。 実のところ、中国では日本の家電品や日用品の海賊版やニセモノが横行していて、旅行者や留学生が購入した日本商品を C2C のコマースサイトなどで販売する場合、日本で購入したことを証明するために、購入時のレシートを撮った写真を添付したりしている。販売者がお客の信頼を得ようとする苦肉の策だ。 一方、我々が通販でモノを買う場合、深夜の通販番組、QVC やショップチャンネルなどの通販専門チャンネルを頼りにすることはしばしばだ。プレゼンターがテンポよく、わかりやすく商品の効用を