多摩動物公園(東京都日野市)でしま模様のチーターの赤ちゃんが生まれ、人気を集めている。 通常の斑点模様とは異なるこの模様を持つ個体は「キングチーター」と呼ばれ、国内での誕生は初。 このチーターは6月11日、父親「カイ」と母親「スミレ」の間に生まれた4頭のうちの1頭。7月29日に初めて飼育舎の外に出され、他の赤ちゃんチーターと一緒に母親の周辺でじゃれ合うなど、愛くるしい姿を見せている。 同園によると、キングチーターは1926年に初めて生息が確認された。「幻のチーター」として別の種として扱われたこともあったが、81年に飼育下の誕生に成功し、模様は個体差であることが確定した。毛皮の模様に関わる遺伝子が劣性遺伝して現れたもので、「世界的に見ても野生で十数頭、飼育を含めて数十頭しかいないとされる」と同園の担当者は言う。