08年に全国の警察が摘発したサイバー犯罪(情報技術を利用する犯罪)は、前年比848件増の6321件と8年連続で過去最多を更新したことが警察庁のまとめで分かった。インターネットの掲示板などを巡る中傷や名誉棄損に関する警察への相談も1万1516件と、前年に比べ29.8%も増加した。 摘発件数で最も多かったのは「オークション詐欺や児童買春などのネット利用」で4334件(前年比10.6%増)。次いで、不正に入手したIDやパスワードでネットオークションやオンラインゲームなどに侵入する「不正アクセス事件」が1740件(同20.7%増)、「コンピューターやデータの改ざんなど」が247件(同118.6%増)だった。 一方、ネット関連の相談受理件数は8万1994件で、前年比12.0%の増。最も多かったのは詐欺・悪質商法に関する相談で3万7794件(同15.1%増)だったが、ネット掲示板への悪質な書き込みに関