ふとしたきっかけでこの問題にまた関心を持ち、いろいろ調べていると「ロッキード事件もずいぶん昔のことなんだなぁ」という感慨をもつ。なにしろ事件から30年経つのである。資料を読んでいると「鬼頭判事補のニセ電話事件」などという珍妙な事件のことなどすっかり忘れていたことに気づく。「そういえばそんな事件があったな」とは思うものの、ではどんな事件だったのかということになるとさっぱり覚えていない。現在30歳以下の人であればそもそもロッキード事件に丸紅が絡んでいることすら知らないことが多いのではないだろうか。丸紅側の大久保被告が起訴事実の大筋を公判においても認め、その態度が血筋とあいまって話題になったことなども思い出される。「三木おろし」というのも懐かしいことばである。自民党員ですらない刑事被告人が首相のクビをすげ替え、息のかかった人物を法務大臣や運輸大臣(職務権限論とのからみで運輸官僚の首根っこを押さえ
ロッキード事件といえば生まれる前の出来事、という人々もいまや相当数に達しており、事件を記憶している人々の多くにとっても過去の事件になっています。しかしながら、数はさほど多くないものの熱心に「ロッキード裁判=暗黒裁判」説、「ロッキード事件=アメリカの謀略」説を唱える人々が存在しています。その言説には歴史修正主義の特徴がいくつもみられることに鑑み、ロッキード事件に関するQ&Aを「裁判編」「陰謀説編」に分けて作成することにしました。まずは裁判編です。なお、「本館」のこちらやこちらもご参照いただければ幸いです。 Q1 田中角栄は別件逮捕されたというのは本当ですか? A1 嘘です。 Q2 ロッキード裁判では被告の反対尋問権が奪われたというのは本当ですか? A2 嘘です。 Q3 ロッキード裁判ではコーチャン(元ロッキード社副社長)最重要証人であったというのは本当ですか? A3 丸紅ルートに関する限り、
ロッキード事件はアメリカの陰謀(謀略)であった、とする説があります。主として、オイルショックを契機として田中角栄が独自のエネルギー外交を展開したことがアメリカの怒りを買い、ハメられたのだという主張を指します(日中外交が原因だったという説もあります)。さて、ロッキード事件が陰謀であるという場合、可能性としては次のようなものを考えることができます。 1)事件そのものがアメリカによる捏造であり、田中角栄は無実の罪を着せられた 2)田中が収賄したのは事実だが、事件はCIA(ないし別のエージェンシー)によって仕組まれたものである 3)事件そのものはごく普通の贈収賄事件だが、情報をつかんだCIA(ないし別のエージェンシー)が田中を失脚させるために利用した このうち、1)を主張する人は殆どいないようです。なにしろ5億円の授受に関しては丸紅側の被告が公判でも基本的に認めてしまっているうえ、田中の秘書で現金
五月九日追記: とらこさんのご指摘を受け、文章の推敲し直し、追記、挿入等行いました。 こちらの記事waveriderの日記-ニセ科学批判 vs ニセ科学批判批判についてに付けた私のブクマコメに対して、waveriderさんがエントリを上げて(おまけ:chochonmage さんのブックマークコメントについて)、言及してくださった。 私のブクマコメは以下の通り。http://b.hatena.ne.jp/entry/http://redirevaw.blog77.fc2.com/blog-entry-272.html 愚樵さんそっくり/ 根本主義者が進化論を引きずり降ろしたがってるのはなんなのでしょう?/「水は人語を解さない」って「電気がないとテレビ映らない」ぐらいの話だと思うんだけどそんなに権威的かな? 私が気になったwaveriderさんのご記述は:(以下、ニセ科学批判 vs ニセ科学批
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