中国の古都・西安(唐代の首都・長安)にある蔦屋書店が9月9日に突如、10月8日に営業を終了すると発表した。店員が「悲しまずに本を読み続けて」とのメッセージを印刷し、カウンターの目立つところに掲げた。 2021年春に颯爽とオープンしたこの書店は、こだわりが感じられるデザインで「キレイな書店ランキング」に登場したことで、街中の若者たちが詰めかけた。 ところが長続きすることなく、わずか3年で歴史と文化の古都に別れを告げることになった。 日本では圧倒的人気を誇る蔦屋が、一体なぜたった3年間で消えてしまうのか。 この店は2021年3月、浙江省杭州、上海に次ぐ中国3号店として西安市雁塔区の邁科商業中心(マイケセンター)にオープンした。 上を見ると未来感十分の鉄筋高層ビルに挟まれ、見た目はまさに文句なしである。 店のデザインを担当したのは、代官山の蔦屋書店のデザインも手がけた池貝知子さんで、大明宮宮殿を