人身売買防止関連の刑法,入管法が05年6月に改正されたが,日本における取り組みはまだ不十分だ。10月15日,東京・青山にてJNATIP(人身売買禁止ネットワーク)設立2周年記念シンポが開かれ,弁護士の吉田容子さんは「日本の法制度は,事実上買春を容認していると言われても反論できない」と,関連法規の規定や運用の問題点を指摘した。 米国国務省が04年にまとめた世界の人身売買報告書で,日本は要注意国(第2階層監視リスト)にあげられ,日本政府は大慌てで関連国内法を整備した。05年6月,刑法や入管法の関連条項を改定し,被害者保護も盛り込まれた。しかし,これらは問題解決のためのスタートにすぎないとして,JNATIPは設立2周年シンポ「人身売買はなぜ起こるのかー日本に暮らす私たちの課題」を開催した。 シンポジストの1人,弁護士の吉田容子さんは,日本における人身売買の中心課題となる性的搾取に焦
「心に性別はあるのか? 〜性同一性障害のよりよい理解とケアのために」 中村美亜著 医療文化社 定価 2400円+税 「心に性別はあるのか? 〜性同一性障害のよりよい理解とケアのために〜」と題する本が発行された。トランスジェンダーでセクソロジストの著者・中村美亜さんは94年から10年間アメリカに留学。「日本に帰ってきたら,性同一性障害という医学用語を掲げ,病人としてのアイデンティティをもつ当事者が多いことにびっくりした」。 海外文献や当事者インタビューをもとにした著書で,医療だけに頼らない,よりよい生き方として「ジェンダー・クリエイティブ」を提言している。 編集部 ご本の「まえがき」に,「“心の性”というと,まるで人間には,“男の心”と“ 女の心”のどちらかが先天的に存在するかのようである」とあるのを読んで,まずなるほどと思わされました。 ご本のことだけでなく,プライベー
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