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ブックマーク / shinichiroinaba.hatenablog.com (10)

  • インタラクティヴ読書ノート別館の別館−『図書新聞』2005年12月24日

    ……といえば内藤朝雄×田由紀対談かというとさにあらず。 05年下半期読書アンケートより。 「古賀徹 哲学 「単に生きるのではなくよく生きる」この命題を巡って二つの見方が対立している。一つがギリシャ哲学の大家、岩田靖夫の『よく生きる』(ちくま新書)であり、もう一つがオタク男を自認する田透の『萌える男』(同)である。 孤立の時代になおよき生を得るには、前者は自己保存を克服し他者に贈与せよと説き、後者は幻想世界を構築しそこでエロス欲求を脳内的に充足せよという。哲学者は無論、オタクの妄想他者なぞ断固許容しない。 しかし問題は、妄想を排して他者そのものに向かえという哲学自身の妄想的質にある。オタクが「メイド」なるキャラに「萌え」るように、哲学者は「他者」なる概念に萌え萌えである。両者は現実世界からの逃避形態であり、その証拠にオタクと哲学者の外観は驚くほどよく似ている。コアな同人誌もたくさんある

    インタラクティヴ読書ノート別館の別館−『図書新聞』2005年12月24日
  • インタラクティヴ読書ノート別館の別館 - どうなのかbyおおや先生

    『現代思想』の「マルチチュード」特集というクソのような号で唯一読むべきものがいっちーの「暴力批判試論 R・ルクセンブルクとW・ベンヤミン」における議会主義擁護論だったわけだが(そしてそれをざっと見てあわててローザ著作集を読もうとしたら勤務先の図書館にないことに気づいてネット古書で衝動買いしたわけだが)。 「A・ネグリのような人も、「国民国家」を消滅させるために、従来の社会保障の解体を願っているが、ハンチントンが黄禍論を引っ張り出すのと同様、ネグリもまた過去を反復している。それは、革命的敗北主義というやつだ。 第一次大戦当時、レーニンは反戦・平和を唱えたりはせず、戦争によってロシア帝国をぶっ壊させ、そこから革命のチャンスを引き出そうとした。ネグリの考えも、おそらくこれと同じだ。つまり、社会的な国家(福祉国家)を国民国家と混同した上で、新自由主義にこれを解体させ、何か別のものが生まれると期待し

    インタラクティヴ読書ノート別館の別館 - どうなのかbyおおや先生
  • 2005-11-25

    http://blog.goo.ne.jp/sugi37/ http://d.hatena.ne.jp/ajisun/20051114 http://d.hatena.ne.jp/BUNTEN/20051119 http://d.hatena.ne.jp/BUNTEN/20051121 他に何かいうべきことがありますか? 私はありませんよ、ええ。ありません。 http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1132493916 http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1132802106 低開発経済におけるデフレ不況、の例はどれくらいあるんですか? 研究は?

    2005-11-25
    flak
    flak 2005/11/26
    コメント欄も
  • 2005-11-23

    「リフレ派と左翼」問題についてはsvnseedsさんところで大体筋は見えたと思うよ。文句がある人、特に「dojin君一人でかわいそう」と思う人はあっちに行って加勢して下さい。ぼくはもう言うべきこと言ったよ。なおhttp://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20051122#c1132716337は現時点でのぼくのラディカリズム観と見ていただいていいよ。別にこれはシニシズムの勧めじゃないよ。 もともと内藤朝雄の『図書新聞』の「お前もニートだ」の趣旨は、リフレ派の田中秀臣や私のニート問題観とそれほどくいちがってはいない。それどころか『SIGHT』別冊ブックレビューでの山形浩生の「なんで俺の税金をニート様のためにつかわにゃならんのだゴルァ」とさえも結論的には一致する。つまり「放っておけ、放っておくことが最高のエンパワメントであり、いわゆる「エンパワメント」は囲い込み

    2005-11-23
  • インタラクティヴ読書ノート別館の別館 - 教育の政治経済学(含む「経済の教育社会学」by末廣昭)おさらい

    また仕切りなおして上げます。 山形氏がクルーグマンの「生産性、所得分配、失業」の話をしていたので、まず、生産性について昔書いたことを転載、リンクしておきます。ここまでの議論では「経済学が社会学を追い詰める」という感じにともすればなってますが、経済学で言えることもたかが知れています。 「生産性のメカニズムは実のところ経済学にとっては解明の対象と言うよりは議論の前提である、という印象はかつて労働問題を学んできた私自身がかねてから抱いていたものである。 たとえばこのことは、現代マクロ経済学の主潮流となった内生的成長理論には明確に当てはまる。内生的成長理論はかつての経済成長の理論モデルでは外生変数、モデルを作る際に前提として与えられていた技術進歩、生産性上昇を、モデルの中で決定されてくる内生変数として取り扱うところにポイントがあるわけだが、それにしたって、やれ、規模の経済がはたらいて(要するに、た

    インタラクティヴ読書ノート別館の別館 - 教育の政治経済学(含む「経済の教育社会学」by末廣昭)おさらい
  • インタラクティヴ読書ノート別館の別館 - ご盛況で何より

    土日で見てなかった間にまあなんと。 仕切直しがあった方がいいですから、先のコメントツリーと関連リンクをトラバして、こっちに上げます。続きはこのコメント欄にお願いします。 まず論争の出所。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/comment?date=20051111#c 枝分かれしてsvnseedsさんところ。dojinくんの疑問をめぐる応酬。 http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20051118 あらためて(既に山口二郎の話はどっかにいった)山口二郎スレ@2ch政治板。 http://money4.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1131737168/ ギャラリーは2chを含めいろいろいますがたとえば http://hpcgi3.nifty.com/biogon_21/aska/aska.cgi の

    インタラクティヴ読書ノート別館の別館 - ご盛況で何より
  • 2005-11-11

    今回はおすすめできません。つーかダメだろこれ。特に書き下ろし部分。 小田中先生のおっしゃることが基的に正しいと思います! http://d.hatena.ne.jp/odanakanaoki/20051111#1131631802 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480062718/interactivedn-22 http://www.bk1.co.jp/product/2610043?partnerid=p-inaba3302385 まあ「しろはた」を読んでいれば分かることだが、普通の読者向けの文章も書けるのですね。安心。 「萌えは正しい(少なくとも邪悪ではない)」というご主旨はごもっともですが、「ちょっとこれは……」というところも多々あり。 「脳内恋愛」は当に無害かというと、必ずしもそうとはいえないのではないかと。だって花沢健吾

    2005-11-11
    flak
    flak 2005/11/18
  • 仲正昌樹『デリダの遺言』(双風舎) - shinichiroinaba's blog

    http://www.bk1.co.jp/product/2606012?partnerid=p-inaba3302385 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4902465078/interactivedn-22 版元からいただいてパラパラ。 大変面白いですがとりあえず二言だけ。 ・既に先生は2chねらーにこれ以上は無いほど深く愛されてますからご注意を。 ・竹田さん、柄谷さん、高橋さん、斎藤さん、と「生き生き」とした人々を軒並み罵倒する先生の文章は既に円熟の境に入って大変楽しそう、つまりそれ自体十分「生き生き」してますから重ねてご注意を。

    仲正昌樹『デリダの遺言』(双風舎) - shinichiroinaba's blog
  • 無茶だ - shinichiroinaba's blog

    SFに何ができるか――<未来の文学>第Ⅱ期、開幕。 10月刊予定のR・A・ラファティ『宇宙舟歌』で全五巻完結の<国書刊行会SF 未来の文学>シリーズ、好評につき第Ⅱ期(全6巻)を刊行することになりました。 第1回配は、『ケルベロス第五の首』のジーン・ウルフによる傑作中短篇をあつめた日オリジナル短篇集『デス博士の島その他の物語』(浅倉久志・伊藤典夫・柳下毅一郎訳)。収録作品は「デス博士の島その他の物語」「アイランド博士の死」「死の島の博士」「アメリカの七夜」「アイフラッシュ・ミラクルズ」の五篇、さらに、83年刊行の限定に付された「まえがき」も収録した決定版です。華麗なるウルフ・ワールドをご堪能ください。今秋刊行予定。 *以下続刊 ・アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』 渡辺佐智江訳 ・アンソロジー<未来の文学> Ⅰ『グラックの卵』 浅倉久志編訳(ボンド、カットナー、スラデック、ジ

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    flak
    flak 2005/10/25
  • 2005-09-20

    http://academy4.2ch.net/test/read.cgi/sociology/1117978938/783 783 :名無しさん@社会人:2005/09/17(土) 01:31:15 稲葉にも切迫感がある。人文的知の崩壊を足元からくい止めようとする大学人としての義務感が。 「教養」とは呑気な知識競争ではない。 それは人文知を「呑気な知識競争」でしかない、と叩く専門知万能主義への留保であり、 「特別にその領域に関係もない不特定多数」の人々が、社会の現場から疎外されることをくい止めるための橋頭堡だ。 知識の不足を恐れず「賢しらさへの批判」ばかりが大合唱された社会は、かつて間違いなく不幸な航路を辿っていった。 少なくとも、稲葉の人文知への重きの置き方は、保守的であれ「望ましくない未来」を避けようとする意思の切実さとリンクしている。 その認識を共有できない読者は何を読んでも無駄だ

    2005-09-20
    flak
    flak 2005/09/21
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