クリックして拡大する22日、オスロの政府庁舎付近で起きた爆弾テロで、がれきなどが散乱する現場で手当てを受ける負傷者 (AP) 【ロンドン=木村正人】毎年12月にノーベル平和賞授賞式が行われるオスロが連続テロの標的になった。右翼過激派団体との関連が指摘される男はなぜ「平和の象徴」を狙ったのか。動機や背景はまだ明らかになっていない。 2009年に平和賞を受賞したオバマ米大統領は22日、ホワイトハウスでの記者会見で連続テロの犠牲者に弔意を示し、「テロ対策の重要性を痛感する。国際社会がテロ情報を共有することが必要だ」と述べた。 「ノルウェーの外交上の懸案は商業捕鯨だけ」といわれるほど同国は国際紛争やテロとは無縁だ。ほとんどの国民の名前、住所、職場も公開され、「平和で開かれた社会」という評価が定着している。地元メディアは「第二次大戦以来の惨事」と衝撃を伝えた。 しかし、最近では北大西洋条約機構(NA