浜松市内の小学校で多数の児童が嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴え、学校閉鎖が相次いだ問題で、市保健所は17日夜、給食のパンについたノロウイルスが原因の食中毒と発表した。製造した同市の菓子製造業「宝福」に同日から当分の間、営業禁止命令を出し、13日夜以降に製造した商品の自主回収を指示した。 市によると、パンは13日夜製造で、14日の給食に出された。学校の調理場で加熱しなかった食材のうち、果物は仕入れ先が複数あり、牛乳やきなこクリームは他の納入先で被害が出ていなかったことなどから、保健所はパンが原因と断定した。パン工場にある女子トイレのドアノブから、ノロウイルスが検出されたという。 保健所などによると、17日は幼稚園や中学校にも被害が広がり、欠席児童・生徒数は計1133人に上っている。これまでに児童と教職員計17人の便からノロウイルスの陽性反応があった。 市教委は15小学校と2幼稚園を20日