世界遺産・平等院(京都府宇治市)は、頭に5色の毛を飾り立てた鳳凰(ほうおう)像の模像1体を報道陣に公開した。頭に植毛跡とみられる穴があることは以前から知られていたが、中国の古文書を参考に、平安時代の創建時の姿を「復元」したという。 模像は、青銅製でかつては金めっきされていた実物像1対(かつて平等院鳳凰堂の屋根に据えられ、現在は平等院ミュージアム鳳翔(ほうしょう)館で展示)の7分の2の大きさ(高さ約30センチ)。制作にあたって、頭に32カ所の穴を確認。中国・漢時代ごろの史書に想像上の鳳凰の姿として「五色の毛」との表現があることから、銅線を芯にして青、黄、赤、白、黒の糸を巻いた32本の毛(長さ約20センチ)を付けた。 また東京文化財研究所の早川泰弘・分析科学研究室長が実物像を調べたところ、胴体などは強度のある鋳造、羽は加工しやすい鍛造と部位によって加工方法が異なることが判明した。 神居文彰(か
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